糖尿病の種類によって、原因も治療法も異なります。
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Ⅰ型糖尿病

糖尿病は、血糖値が高くなるメカニズムによって種類が分けられています。Ⅰ型とⅡ型については決定的な原因が分かっていないのが現状で、それ以外の糖尿病だと原因がハッキリしています。ここではⅠ型と呼ばれる糖尿病について取り上げていきたいと思います。

まず、Ⅰ型糖尿病は、生活習慣によるものではないということを覚えておきましょう。

Ⅰ型糖尿病って?

ランゲルハンス島(染色)Ⅰ型糖尿病は、インスリン依存型糖尿病とも呼ばれています。膵臓でインスリンを分泌しているのは、ランゲルハンス島にあるβ細胞ですが、Ⅰ型糖尿病になると、血液の中にあるリンパ球がこのβ細胞を破壊してしまいます。

通常、リンパ球は体の異物である細菌などの侵入に対して、これを取り囲んで攻撃するものです。Ⅰ型糖尿病の場合、外部から侵入した細菌ではなく、自分の細胞を攻撃してしまいます。これによってインスリンを分泌するβ細胞が破壊されるというわけです。

ほとんどの場合、20歳までの若い世代で発症することから、以前は小児糖尿病と呼ばれていた時期もありました。もちろん20歳以上で発症する例も珍しくありません。β細胞が破壊されることによって、極度にインスリンの分泌が低下するか、ほとんど分泌されなくなってしまい、血糖値が異常に高くなってしまいます。

原因は?

冒頭で紹介したように、Ⅰ型糖尿病の原因はよく分かっていません。生活習慣によるものでもなく、なんらかの遺伝子と環境要因が様々な形で絡み合い、結びついた結果ではないかと考えられていますが、両親から病気を受け継ぐ優性遺伝ではないことが分かっています。甲状腺疾患を合併することもあり、女性の場合は特に注意が必要です。

稀に、長期間Ⅱ型糖尿病によって高血糖の状態が持続したり、薬を服用し続けることによって、膵臓が疲れて弱ってしまい、Ⅰ型糖尿病になることもあります。

薬の服用は効果なし

服薬Ⅰ型糖尿病の場合、飲み薬で血糖値の改善は期待できません。毎日自分でインスリン注射を行わなければいけません。インスリン注射をしなければ、簡単に生命の危険にさらされることになります。

特に、20歳を過ぎてから発症するⅠ型糖尿病は、『劇症Ⅰ型糖尿病』と呼ばれる、インスリンが数日であっという間になくなってしまう、危険な状態になることもあります。

低血糖と高血糖

糖尿病は血糖値が高くなってしまう病気なので、血糖値が低ければいいと思われがちですが、下がりすぎてしまう場合もあります。

低血糖

糖尿病で昏睡状態になってしまうのは、血糖値が異常に下がる、低血糖のためです。空腹感と共に異常なほど汗をかき、動悸や過呼吸、震えや悪心に突然襲われて、症状が進むと異常な行動や言動が見られ、意識障害や昏睡に陥ってしまいます。原因は、インスリンの過剰、運動することによるエネルギーの消費、糖質の不足、食事時間の遅れなどが挙げられます。飲酒が原因になることもありますので、注意が必要です。

高血糖

高血糖の場合も昏睡の危険が潜んでいます。高血糖の状態が持続していると、『糖尿病性ケトアシドーデス昏睡』を起こします。この状態が進行すると、嘔吐と共に脱水症状が起こり、呼吸が乱れて腹痛や悪心に襲われ、やがて昏睡状態になります。命の危険に晒されますのですぐに病院に運ばなければいけません。

原因は、インスリン治療を勝手にやめてしまったり、ストレスなどが考えられます。一番多いケースでは、感染症になり、インスリンが過度に現象したことで引き起こされるケースです。中性からアルカリ性を保っている血液ですが、ケトアシドーシスになると血液が酸性に偏ってしまいます。

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