糖尿病の種類によって、原因も治療法も異なります。
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糖尿病予備軍

糖尿病予備軍と呼ばれる人が年々増加してきていると言われています。糖尿病予備軍は、糖尿病になる準備ができつつあるグレーソーンということです。検査を行っても糖尿病とは呼べないレベルですが、いずれ糖尿病になる確率が高いということを示します。糖尿病が確定してしまうと、毎日の食事療法や運動療法、薬物療法などを継続的に行い、定期的な通院も必要になります。そうなる前に、予備軍と呼ばれている段階でしっかりと健康を意識した生活を送ることで、糖尿病を遠ざけることができます。

糖尿病予備軍って?

健康な体であれば、血糖値は一定していて、食事のあとに少し上昇しますが、約2時間で元の血糖値に戻ります。糖尿かどうかの判断は、ブドウ糖負荷試験を行って判断します。(詳しくは【検査】のページを参照してください)

糖尿病予備軍は、糖尿病境界型とも呼ばれ、血糖値の正常値と糖尿病と呼ばれる値の中間に位置しています。心がけ次第で、正常にもなれますし、糖尿病にもなってしまうのです。

区分 空腹時血糖値 ブドウ糖負荷試験2時間後
異常なし
(正常型)
100mg/dl未満 140mg/dl未満
100〜109mg/dl
予備軍(境界型) 110〜125mg/dl未満 140〜199mg/dl未満
糖尿病 126mg/dl以上 200mg/dl以上

 

境界型

血糖値に異常のない正常型と糖尿病の間の予備軍は、境界型とも呼ばれています。境界型の段階で、適切な食事療法や運動療法で正常になることができます。境界型の血糖値では、糖尿病に見られる合併症は起きにくいと言われています。このことから、すぐに糖尿病と扱われることはありませんが、何もせずにいると糖尿病に移行する確率も高くなります。ブドウ糖負荷試験で境界型と言われた人や、それ以外でも上半身の肥満や、身内に糖尿病患者がいる場合、健康診断で血糖値が高めと診断された場合なども糖尿病予備軍の可能性が高いので、一度ブドウ糖負荷検査を受けることをお勧めします。

統計を見ると、境界型と診断された人の1/3が正常値に戻り、1/3が境界型のまま、残る1/3がⅡ型糖尿病に移行すると言われています。確率的にはどれも同じことになりますが、空腹時血糖値とブドウ糖負荷検査を行い、境界型だった女性の75%と、男性の53%は糖尿病に移行したという統計もあります。

境界型と言われたら

検査の結果、糖尿病境界型と診断がくだったら、とにかく食事療法と運動療法で減量を心がけることです。『まだ糖尿病が確定したわけではないのだから、そのうち気が向いたら減量するさ』などと暢気に考えていてはいけません。境界型でもインスリンは効きづらくなっていると思われるので、体に負担がかかっていることは事実です。何もしないでいるということは、自ら確実に糖尿病に向って突き進んでいることになります。

合併症は絶対でない?

予備軍では、糖尿病で見られる合併症は起きづらいと紹介しましたが、絶対起きないというものではありません。糖尿病ではなくても起こる合併症はあります。それは悪名高い『動脈硬化』です。動脈硬化を起こすと、心臓病や脳卒中のリスクを負うことになります。

この動脈硬化は血糖値が境界型の場合でも進行していきますので、注意が必要です。糖尿病の予備軍で、まだ糖尿病にはなっていないと言っても、正常な血糖値よりは高いということですので、食後の血糖値をコントロールすることが大切です。食後の血糖値がコントロールできるようになると、糖尿病になりにくくなるばかりではなく、動脈硬化の進行も抑えられるということです。動脈硬化を防ぐということは、メタボリックシンドロームの改善にもつながりますので、境界型と診断されたら、少しでも早く血糖値を正常値にするよう、努力しなければいけません。

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