糖尿病の種類によって、原因も治療法も異なります。
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遺伝子異常・二次性糖尿病

糖尿病の種類の中には、遺伝子異常による糖尿病と、二次性の糖尿病があります。この2種類の糖尿病はWHO(世界保健機関)によって、同じ項目とされています。聞きなれない名前の糖尿病ではないですか?それぞれどんなものなのか、紹介していきましょう。

遺伝子異常の糖尿病

DNAの塩基配列遺伝子異常の糖尿病は、『遺伝因子として遺伝子異常が同定されたもの』と、日本糖尿病学会が分類しています。インスリン遺伝子、インスリン受容体遺伝子異常だけではなく、環若い年齢層での糖尿病の発症で、家族にも糖尿病患者がいる常染色体優性の若年発症成人型糖尿病(タタソール症候群)、ミトコンドリアDNAの異常によって起こる糖尿病が含まれます。

こうしたタイプの糖尿病は、特徴として、母系からの遺伝や、難聴を伴うことが多いことが挙げられ、糖尿病全体から見ると、わずか1%と珍しいタイプと言える糖尿病です。診断にはゲノムDNAやミトコンドリアDNAを検体とする、特殊な検査を行う必要があります。

MODY

MODYでは1〜6までの6種類の病型があり、常染色体優性遺伝になります。 異常が見られる遺伝子は、1では肝細胞核転写因子4α、2ではグルコキナーゼ、3の場合はHNF1α、4はインスリンプロモーター因子1、5がHNF1β、6ではneuroD1をコードする遺伝子に変異が見られます。いずれも内服薬での治療で効果があります。

ミトコンドリア遺伝子異常

母方から遺伝するのが特徴で、多くは難聴を伴い、重症型になると、脳卒中や縫う酸アシドーシスなどを起こす、ミトコンドリア病の一種でmtDNAの突然変異によって引き起こされます。

インスリン受容体異常症

体に特徴的なものとして、体毛が濃い、黒色表紙腫などが見られます。糖尿病とされるのはヘテロ接合型であり、ホモ接合型になると乳児期以降も生存することは難しいとされています。

インスリン遺伝子異常

インスリンの遺伝子自体に異常が起きるもので、極めて稀です。

二次性糖尿病

二次性糖尿病は続発性糖尿病とも呼ばれ、膵炎や膵臓がんなどがきっかけになって起こる糖尿病です。他にも内分泌の病気であるバセドウ病、甲状腺機能亢進症などの影響、ステロイドによる副作用などもあります。

内分泌疾患 甲状腺機能亢進症・クッシング症候群・末端肥大症・褐色細胞腫
膵疾患 急性膵炎・慢性膵炎・膵がん・膵摘除
肝疾患 急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・アルコール性肝障害
薬剤 経口避妊薬・副腎皮質ステロイド・サイアザイド系利尿剤

これらの他にも、インスリン受容体異常症などの遺伝子の異常や、その他の遺伝子疾患などが挙げられます。

原因

二次性糖尿病には基礎疾患があり、膵疾患や肝疾患、ステロイドや経口避妊薬、遺伝子性疾患などがあります。膵疾患の場合、β細胞の半数以上にダメージを受けると糖尿病を発症します。もちろん、こうした基礎疾患があっても糖尿病を発症しないこともあります。

治療法

二次性糖尿病の場合、基礎疾患となっている病気の治療と糖尿病の治療を併せて行わなければいけません。糖尿病の程度が軽い場合、基礎疾患を上手にコントロールするだけで、糖尿病の状態が改善される場合もあります。

基礎疾患がうまくコントロールできない場合や、基礎疾患が起因となって一次性糖尿病が発症してしまった場合、一般的な糖尿病の治療が必要になります。基礎疾患が原因で起こった糖尿病でも、状態が進行してしまうと、合併症の発症や進展を防ぐ意味でも一次性糖尿病の治療と同等の対策をとらなければいけません。もちろん基礎疾患の治療も怠らずに進めていきましょう。

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