早期発見、早期治療が重要なカギとなります。
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その他の検査

前ページでお分かりのように、糖尿病には数多くの検査があります。前ページで紹介しきれなかった検査をこのページで簡単に紹介していきましょう。自分が何の検査をされているのか、きちんと把握することが、糖尿病を理解することでもあるのです。

ケトン体検査

インスリンの作用の不足の程度をみる検査がケトン体検査です。血糖値がコントロールされているか、糖尿病そのものの状態や進行を判断するために役立つ検査です。

脂肪が分解されてできる廃棄物がケトン体で、インスリンによって血液中のブドウ糖がエネルギーに変えられていれば何も問題はありませんが、インスリンが不足することによって脂肪をエネルギーとして消費するようになり、ケトン体が生じます。インスリンが不足すると、ケトン体が血液の中に出現すると言うことです。Ⅰ型糖尿病の場合、このケトン体検査がとても重要になります。

血清脂質

血液の中には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸という4種類の脂質があります。コレステロールと中性脂肪の血中濃度が増加すると、高脂血症を発症します。

これら血中脂質に対して行われる検査として、『総コレステロール濃度』『中性脂肪濃度』『HDLコレステロール濃度』があります。糖尿病健康手帳にも、この3つの検査結果を記載する項目があります。

総コレステロール濃度 総コレステロール濃度の数値が高いと、動脈硬化の原因となります。脳梗塞、心筋梗塞などを起こしやすくなります。
中性脂肪濃度 食べすぎ、飲みすぎ、肥満で数値が高くなり、脂肪肝、動脈硬化の原因になります。
HDLコレステロール濃度 数値が低くなると、脳梗塞、心筋梗塞などの病気になりやすくなります。

血中インスリン

インスリンが血液の中にどれくらいあるのかを調べる検査が血中インスリン検査です。血液の中にブドウ糖が増加し、膵臓にあるβ細胞が刺激され、インスリンが血液の中に分泌されます。ですから、血中インスリンの値は、血糖値のようにその都度上下します。食事などをして血糖値が上昇すると、インスリンが分泌されるので血中インスリン値も上昇し、血糖値が下がることによって、血中インスリン値も下がることになります。

糖尿病になるとインスリンの分泌が不安定になり、これがⅡ型糖尿病の特徴とも言われています。ただし、血中インスリン検査を単独で行うことは稀で、通常はブドウ糖負荷検査のときに同時に行われるのが普通です。

C-ペプチド検査

尿の中にあるC-ペプチドと言う物質の量をはかるもので、膵臓から分泌されるインスリンの量を測定する検査です。

プロインスリンという物質が膵臓で分解することでインスリンが作られますが、その過程の中でC-ペプチドが生じます。この中から尿に一定部分が排出されるので、尿検査においてC-ペプチドの量を調べることで、インスリンの分泌量も分かると言うことです。インスリン療法を行っている人は膵臓の働きを調べる必要があり、このC-ペプチド検査がとても適していると言えます。

測定方法は24時間分の尿を使います。数値が大きいと、インスリンを分泌する力が膵臓に十分にあるということになります。一方C-ペプチドの数値が小さい場合、膵臓がインスリンを分泌する能力が弱かったり、分泌する能力が全くないと判断されます。

定期的に検査しましょう

看護師これまで紹介してきたように、糖尿病にはその症状や状況に合わせ、数多くの検査があります。血糖値のコントロールがうまくいっているかを知るため、また、合併症が進行するのを防ぐために必要な検査ばかりです。自分の体の状態を知るためにも定期的な検査が必要ですので、通院を勝手に中断してしまわないよう、糖尿病と向き合っていきましょう。

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