一番怖いのは、合併症を引き起こすことです。
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三大合併症

糖尿病には、三大合併症と呼ばれる合併症があります。神経障害と網膜症、腎症という合併症があり、HbA1cの数値が6.5%以上だと、合併症を引き起こしやすくなります。三大合併症の中で、一番先に症状が現れるものは神経障害になります。これらは細小血管障害で、毛細血管の病変から始まる合併症です。

糖尿病網膜症

目糖尿病網膜症】のページで詳しく取り上げていますので、ここでは簡単に紹介します。 糖尿病の合併症の中で、目に起こるもので、目立った自覚症状もなく、進行してしまうと治りにくく、失明の原因にもなります。日本では年間約3,000人の糖尿病患者がこの網膜症によって失明しています。

自覚症状がなくても、糖尿病と診断されたら、定期的に眼底検査をしなければ、気づいたときには手遅れになってしまいます。

健康な状態から糖尿病と診断され、単純網膜症の初期の頃までは年に1度、単純網膜症の中期移行は3〜6ヶ月に1度、前増殖網膜症は症状によって1〜2ヶ月に1度、定期的に検査を受けるようにしましょう。 視力が落ちてきてから検査を受けても、すでに手遅れであることが多いのです。網膜剥離を起こさないよう、しっかりと検査しなければ、いずれ視力を失ってしまうかもしれません。

糖尿病性腎症

腎臓は糸球体という細小血管が集まった組織で、糸球体の1つ1つで老廃物が濾過されています。糖尿病性腎症になると、この細小血管がせまくなってしまい、老廃物を十分に濾過できなくなってしまいます。原因は高血糖ですので、血糖値のコントロールができていれば避けられる合併症です。また、高血糖だけではなく、肥満や高たんぱく、ストレスなど、様々な増悪因子が加わることで、病気の進行は早くなってしまいます。

症状

糖尿病性腎症は、じわじわと自覚症状のないまま進行します。体にむくみを感じたり、尿タンパク検査で陽性になってからでは、すでに腎症はかなり進んだ状態になっていて、そこまでいくと、治療ではなく、病気の進行を遅らせることが中心になってしまいます。何事も早期発見が大切ですので、定期的に微量アルブミン微量検査を受けるようにしましょう。

人工透析

血液透析機血糖値のコントロールができずに、早期人症から顕性腎症期を経て、腎不全期になると、濾過されなかった老廃物が血液の中にたまるようになります。尿毒症やネフローゼ症候群の症状が出始めますが、症状が出たということはかなり症状が悪化しているということです。この時点でうまく治療できなければ、遂には人工透析を受けなければいけません。

人工透析は、腹膜透析と血液透析の2種類があり、良く知られている血液透析は全体の90%を占め、病院で週に3回、4〜5時間かけて行われます。腹膜透析は通院の必要がなく、時間も場所も選びませんが、腹膜にカテーテルを挿入する必要があり、衛生管理をしっかりしていなければ、腹膜炎を起こす可能性があります。

神経障害

合併症の中でも、初期の段階から自覚症状があるのが、この神経障害です。症状は、手足がしびれたり痛みを感じたり、感覚の鈍麻やたちくらみ、下痢と便秘を交互に繰り返す、味を感じにくくなる、発汗異常、尿の出に勢いがなくなるなどの症状があります。

こうした症状を放置しておくと、やがて服を着ていられない、シャワーも浴びられないほどの激痛になってしまったり、反対に、神経が麻痺して何も感じなくなり、足のケガも気づかずに壊疽し、切断につながったりします。

原因

糖尿病で高血糖の状態が続いていると、体に余分なブドウ糖が増加し、細胞の活動が狂ってしまい、細小血管の血流が悪くなることで、神経細胞に栄養と酸素が十分行渡らずに、神経障害が起こります。

神経障害が悪化すると、神経麻痺や壊疽、無自覚性低血糖、無痛性心筋梗塞、突然死などを招く恐れもあり、しっかりと治療しなければ命に関わります。血糖値をコントロールするのが第一ですが、神経障害に対する薬物療法も行われます。

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