一番怖いのは、合併症を引き起こすことです。
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動脈硬化

糖尿病の三大合併症として知られる、網膜症、腎症、神経障害は細小血管の障害により起こるものですが、高血糖の影響はこうした細い血管だけではなく、動脈硬化という形で太い血管にも現れます。糖尿病は高血圧や高脂血症を併発していることも多く、より動脈硬化を起こしやすくなっています。

動脈硬化って?

動脈動脈硬化は、動脈の壁が厚くなり、血管の内側が狭くなり、血管壁がもろくなります。そのため、血液が流れにくくなり、また、詰まりやすくなります。血流が途絶えてしまうと、詰まった血管の先へは酸素や栄養が運ばれなくなってしまうため、細胞が壊死してしまいます。

血中コレステロールや中性脂肪が多い人に起きやすいものなのは知られていますが、糖尿病で血糖値が高い人や血圧が高い人でも動脈硬化が起きやすいのです。特に糖尿病患者では、高コレステロール、高中性脂肪、高血圧を併せ持っている人も多く、動脈硬化には特に注意が必要です。

1度動脈硬化を起こしてしまうと、治療するのは難しくなります。硬くなった血管を元に戻すことは困難だからです。治療の目的は、動脈硬化の進行を遅らせることが一番の目的になります。

危険因子

動脈硬化を起こす危険因子は、糖尿病、高血圧、高脂血症、喫煙、肥満です。糖尿病の場合、全てを満たしていることが少なくありません。食事療法と運動療法で、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満はある程度改善されます。残る喫煙も動脈硬化にとっては大敵ですので、どうしても禁煙できなければ、保険を適用させて薬で禁煙することもできますので、医師に相談してみましょう。

動脈硬化の検査方法

動脈硬化の進行を放置すると、動脈硬化を起こしている血管によって、狭心症や心筋梗塞を起こし、脳の血管がもろくなることによって脳出血、詰まることで脳梗塞、足の動脈に起これば下肢の壊死につながる可能性があります。

検査内容

下肢の動脈狭窄に、ABI値、動脈壁硬化にはPWV値の測定が行われます。この検査では、動脈瘤の診断はできません。

ABI検査 腕の血圧と、足首の血圧の比を調べる検査です。ABI値が0.9以下だと、下肢閉塞性動脈硬化症の疑いがあります。下肢の血管の狭窄が進んでいることを表しています。
PWV検査 腕から足首までの脳波の伝播速度を調べ、動脈の硬さをみます。値が大きくなると、血管壁が硬くなっていることを表しています。135cm/sだと動脈硬化が疑われます。baPWV値は年齢と共に増加します。

検査の流れ

血管の検査だからと言って、痛い検査ではありません。血圧測定のようなものだと考えているといいでしょう。

上腕と足首を出して横になり、腕と足首に血圧計のカフをつけます。胸には心電図の電極をつけ、上に心音マイクを乗せ、ABIとPWVを同時に測定します。カフが2度加圧されて測定しますが、痛みもなく、5分かからずに検査は終わります。簡単な検査ですから、糖尿病と診断されたら、定期的に検査を行わなければいけません。

動脈硬化から起きる病気

狭心症動脈硬化は、動脈の壁が厚くなり、硬くなって血液が流れにくくなる病気です。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの脳卒中、狭心症を起こします。これらは全て、必要とされる血液が流れてこないために起こるものです。脳梗塞や脳出血を起こして死んでしまった脳細胞は、2度と再生しません。その細胞が司っていた機能が失われるので体の自由が効かなくなる可能性もあります。

糖尿病が恐ろしい病気と言われるのは、こうした合併症の症状が恐ろしいからなのです。合併症が起こらないようにするためには、徹底した血糖値の管理、食事療法、運動療法が大切です。合併症が起きてしまったら、運動療法を行ってはいけない場合がありますので、医師への相談が必要になります。

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