一番怖いのは、合併症を引き起こすことです。
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急性の合併症

糖尿病の合併症と言えば、静かに、徐々に徐々に進行してしまうものですが、中には急性の合併症もあります。早めに対処しなければ、命の危険があるものもありますので、注意が必要ですし、糖尿病健康手帳やIDカードを携帯するなどして、緊急の際に、自分が糖尿病だと周囲に知らせる必要もあります。

低血糖

シックデイ糖尿病は、インスリンの量や働きが十分ではないために、血糖値が高い状態が続く病気です。治療のために血糖値を下げる経口剤やインスリン注射を使うことも珍しくありません。これらの薬の効き目が強すぎて、血糖が下がりすぎてしまう減少が低血糖です。低血糖は、食事の時間が過ぎて、空腹時間が長いときや、いつもより多めに運動したあとなどに起こしやすく、中にはブドウ糖が極端に減り、意識を失って昏睡状態になることもあります。風邪などをひいたりしたシックデイでは血糖値の変動も多く、低血糖を起こしやすいとも言えます。

血糖値が下がりすぎると

血糖値が下がりすぎると起こる低血糖。具体的にはどのくらいの数値で起こるものなのでしょうか。

68mg/dl(平均値) 拮抗ホルモン(グルカゴン、エビネフリンなど)の分泌が始まる。
血糖値を下げるホルモンですが、糖尿病の場合、分泌する能力が低くなっています。
53mg/dl(平均値) 手足の震え、発汗、体のほてり、動悸、吐き気、不安感、空腹感、視界が白くなるなどの自律神経症状。
48mg/dl(平均値) 脱力、集中力低下、眠気、めまい、疲労感、取り乱す、ろれつが回らない、ものが二重に見える、空腹感、視界が白く見えるなどの中枢神経症状。
意識障害 1〜2ヶ月以内に低血糖を起こしていたり、神経障害の合併症があると、低血糖の症状を起こさず、突然意識障害を起こす、無自覚低血糖に陥る場合がある。
低血糖昏睡

対処方法

糖尿病患者は、普段からブドウ糖や砂糖の含まれている飴などを持ち歩くようにしましょう。低血糖を起こしたら10〜15gほど口にして、安静にします。15分ほど経過しても症状が改善されない場合、ブドウ糖を追加します。運転中に低血糖が起こりそうになったら、速やかに車を停車させます。糖分を摂ることに引け目を感じる糖尿病患者もいますが、低血糖を放置するよりも、一時的に高血糖になる方が体のためです。

昏睡状態になったときは、血糖を上げる、グルカゴン注射をしなければいけません。そのためにも自分が糖尿病患者であることを周囲に知らせる必要があるので、糖尿病IDカードや糖尿病健康手帳はとても大切なものなのです。

ケトアシドーシス昏睡

Ⅰ型糖尿病患者に起こりやすく、極度に血液の中のインスリンが不足した時に起こります。インスリンが急激に不足すると、ブドウ糖を使うことができなくなり、代わりに脂肪が利用されてしまいます。脂肪が利用されると副産物としてケトン体が生まれます。

このケトン体が血液の中に増加すると、高血圧になり、血液が酸性に傾いてしまい、ケトアシドーシスという状態になります。この状態を放置しておくとケトアシドーシス昏睡の状態になり、急性腎不全や急性心不全を起こし、命を落とすことになります

Ⅰ型糖尿病での注意

Ⅰ型糖尿病の人が食欲のないときなどに、低血糖を起こすのが嫌で、インスリンの量を減らしてしまう場合があり、ケトアシドーシスを起こすことがありますので、決められた量をきちんと注射しなければいけません。

高血糖高浸透圧昏睡

水分補給高血糖高浸透圧昏睡はⅡ型糖尿病の高齢者に多くみられ、ケトアシドーシスに陥らずに、高血糖と脱水症状によって起こる昏睡です。尿が増えたり、喉が渇くなど、体調の変化を高齢者はあまり自覚しないので、脱水状態を起こしてしまい、昏睡状態になってしまうのです。

血糖値はとても高く、600mg/dl以上などを示します。喉が渇いたら、我慢しないで水やお茶を飲むなど、水分補給することが大切です。 高血糖高浸透圧昏睡に陥ると、早急な治療が必要になります。点滴で脱水症状を阻止し、即効性のあるインスリン注射をするなどしなければいけません。

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